昔々にお母さんからこう教えられたの
見送る人には絶対涙を見せてはダメよって。

あの時の私にはまだわからなかった
だけどね、今ならわかるの。
だって――




















−−−



フリックは行ってしまって
もう、会えないの……。

わかっている。わかっているわ。
でもね、でも――!


−−−









お願いですマナの女神様
どうかみんなを、……フリックを、見守っていてください。



もう、私はフリックのそばにはいられないから……
もう、私はフリックとを思い出すしかできないから……

……



(ティス)(ティス)

みんな……?

(大丈夫だよ。フリックは笑っているわ。)
(まだ船の上だけど……そろそろ陸につくかしら?)
(つかないと困るぜ!)
(ポップが船酔いみたいね)
(タンブルがあわてて介抱しているの。大丈夫かしら?)
(ワンダラーがハーモニカを吹いている。ポップは少し楽になったようだ。)

(ねぇ、ティス聞いてよ。フリックったらまた旅に出ようとか言っているの)
(身の危険も顧みないやつじゃのう……)



(それでね。少しでもイルージャに近付きたいんだって。)
(イルージャに少しでも近づいて、ティスに会いに行くんだって。)

――っ!

(さすがフリック! だよね!)

みんな……。ありがとう



そうね。いつまでも、くよくよしていてはいけないわ。
だって、……約束、したから。



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