ある秋の日、秘密の庭の片隅で、僕はお姫様を見つけた。 彼女は長い髪を草むらになげかけ、どこを見るとなく、ぼんやりと座っていたのだ。 僕がそばへ行くと、彼女は物憂げに瞳をまたたかせ、僕から目をそらした。 僕は彼女の前に座ると、こう言った。「君を探していました。」と。 揺れる彼女の瞳は、答えを探しているようでもあった。 僕はまっすぐに彼女の瞳を見つめ続けていた。 そして心から「ようやく、あなたを見つけましたよ。」といったのだ。 彼女がほほ笑んだ。僕らは幸福だった。 文字あり>>full size/>>full size Photoshop CS5・SAI 13・1103 |