→フロージスの町


【エレガントな対面】
時間になっても来る気配はナシ。困ったものですな…。


***

飛行場に来たルッソたちゲートに行こうとするが、誰かにぶつかるルッソ


アルシド「はいはい、ちょ〜っと止まってもらえませんかね。
おっと、失敬。
男に手を差し伸べるのは趣味じゃないんですが。

ルッソに手を差し伸べ、立たせるアルシド


ルッソ「そっちがぶつかってきたんだろ!

アルシド「ガリークランの方ですね?

アデル「そちらはどこのどちら様だったかしら?

アルシド「あぁ、これは失礼。
あなたの可憐さに目を奪われて、挨拶が遅れてしまいました。
アルシド・マルガラスと申します。
大輪を咲かせた花も美しいが、においたつつぼみもまた、捨てがたいものですな。

アデル「…マルガラス?

ルッソ「ん? どした?

アデル「…ううん、なんでもない。
あたしたちのことはもうご存知のようだけど、一応名乗っておくわ。
あたしはアデル。
あなたにぶつかってしりもちついてたのがルッソ。

ルッソ「ただ『ルッソ』でいいだろ。

アデル「それで、用向きはなに? うちのクランがお目当てなんでしょ?

アルシド「実はですねぇ…。

従者に手紙を渡されるアルシド


アルシド「会ったばかりでたいへん恐縮なんですが、
とある人物に、この手紙を渡していただけないかと思った次第で。

ルッソ「とある人物?

アルシド「いやいや、難しく考えることはまったくありません。
あなた方も面識のある人物ですから。

ルッソ「オレたちが知ってる?
なんで初対面のあんたに、オレたちの知り合いがわかるんだよ?

アルシド「私の部下はきわめて優秀でして。

ルッソ「なんか、めちゃくちゃあやしいなぁ…。

従者がなにやらアルシドにはなす


アルシド「ああ、もうそんな時間か。
どうでしょう? 頼まれていただけませんか。
もちろん、お礼はしますよ。引き受けて損なことはまったくないと思いますがねぇ。

ルッソ「悪いけどさ、そんなうさんくさい頼み…。

アデル「いいわ。やってあげる。

ルッソ「アデル!?

アルシド「感謝しますよ、お嬢さん。では、気が変わらないうちに。

手紙を受け取るアデル


アルシド「あなたは可憐なだけでなく、とても聡明な方のようだ。

アデル「で、結局、誰に渡せばいいの?

アルシド「約束の時間に遅れてくるような、礼儀を知らない空賊ですよ。
連れは見目うるわしい魅力的な女性なんですがね。
手紙の件、よろしくお願いします。
それでは、いずれまた。

ゲートへ向かうアルシドたち


ルッソ「う〜、ああいう気取ったヤツ、苦手なんだよオレ。

アデル「みたいね。

ルッソ「よく引き受ける気になったな。もしかして、あーゆー男がタイプなわけ?

アデル「興味はあるわよ。なんせマルガラス家ときたし。
ウソかホントか知らないけど、恩売る分には悪くないでしょ。

ルッソ「???

アデル「ま、それはさておき、『礼儀知らずの空賊』だけど…。

ルッソ「ヴァンのこと、かな。
っていうか、オレたちが知ってる空賊って、ヴァンくらいしかいないよな。

パンネロが現れた!


パンネロ「あ、ハンターくん!
ねえ、この辺りでヴァンのこと見かけなかった?

ルッソ「見てないけど…。
ヴァン、一緒じゃないの?
ちょうどオレたちも、会いたいと思ってたんだよね。

パンネロ「ヴァンに?

ルッソ「ヘンなヤツから手紙預かっちゃってさ。たぶん、ヴァンあてだと思う。

パンネロ「手紙…? 見せてもらってもいいかな?

手紙をパンネロに渡す


パンネロ「この紋章…。
もしかして、この手紙くれた人、サングラスかけた、ちょっとキザな人?

アデル「サングラスかけたちょっとどころじゃなくキザな男。
アルシド・マルガラスって名乗ってたわよ。

パンネロ「そっか…アルシドさん、もう行っちゃったのね。

手紙をアデルに返した


パンネロ「ヴァンったら、待ち合わせすっぽかしてどこ行っちゃったんだろう…。
もしかして、砦跡に…?

ルッソ「砦って、空港の北の? さがすの手伝おうか?

パンネロ「えっ?

ルッソ「手紙、渡すって約束したし。
いいよな、アデル?

アデル「…あんたって、意外とまじめなのね。
ま、いいわよ。
自分の手で届けないと、あのグラサンキザ男、報酬ナシとか言い出しそう。

パンネロ「ありがとう、ふたりとも。じゃあ…お願いしようかな。

ルッソ「そうと決まれば、早くさがしに行こう!

「パンネロ」がクランのメンバーに加わりました。


 
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