→ゼドリーの森


【優れし者】
大魔導師サマのお友だちねぇ。いったい、どこにいるのかしら?


***

ルッソ「うっわぁ…。すっごい星空!!
な、ちょっと休憩!

アデル「ハァ。

ルッソ「なんだよ、せっかくいい気分で星空見てんのに。

アデル「星空が広すぎて、やる気がそがれるのよ。
あー、やっぱり人さがしって面倒。
クエストのついでに、パッと見つかればいいのに。

ルッソ「ああ、レナートって人? なんか『優れし者』の力のこと知ってるとかいう…。
ラザフォードさんの昔の友達なんだっけ?

アデル「そう。あたしも詳しいことは聞いてないけど、
知り合ったのはずいぶん前みたいよ。

ルッソ「どんな人なんだろうな。
おじいさんなのはいいとして、怖い人だったら、会うのやだなぁ。

アデル「あたしには、気のいいオジイチャマが出てくるとはとても思えないわね。

???「ラザフォード…。なつかしい名だ。
まだ生きているのか。

レナートが現れた!


アデル「あなた…レナート?

ルッソ「えええっ!? だって、若いぞあいつ!?
大昔の友達って感じじゃ…。

アデル「そういう人なのよ。――――でしょ?

レナート「おまえはおどろかないんだな。

アデル「あたしもちょっと普通じゃないヒトですんで。

レナート「…そうか。
おまえの望みは『アーツ』。そうだな?

アデル「『アーツ』っていうんだ? 『優れし者』だけが手にすることのできる力って。
実はよく知らないの。でも、興味はかなりあるわね。

レナート「…いいだろう。こちらへ。

アデルが近寄り、ルッソもよろうとするが…

レナート「『優れし者』でないおまえに用はない。

アデル「だってさ。ここまでつき合ってくれたのに悪いけど、先帰ってていいわよ。

ルッソ「なに言ってんだよっ。はいそうですかって帰れると思ってんのか!?
どうしてもついてっちゃダメだっていうなら、オレ、ここで待ってる!

アデル「…じゃあ、待ってて。
大丈夫、すぐ戻ってくるわよ。

レナート「行くぞ。

テレポでレナートにどこかへ連れて行かれる…


***

アデル「…で、なにするの?

レナート「おまえの実力を試させてもらう。
『アーツ』を得るにふさわしいかどうかをな。

アデル「お手柔らかに頼むわよ。あたし、女の子なんだから。

勝利条件 レナートを倒せ!
ロウの宣言 遠隔行動禁止

エンゲージスタート!


→レナートに一定ダメージを与えた


レナート「…よし、ここまでだ。

→条件を満たした


エンゲージクリア!


***

アデル「テストは終わり? 次がありなら早く始めてほしいんだけど。
人を待たせてる手前、あんまりのんびりもしてられないでしょ。

レナート「まさか、本気で彼が待っているとでも? じきに夜もあけるぞ。

アデル「待ってると思うわよ。きっと…ううん、絶対。あいつ、そういうヤツだから。

レナート「そうか。

アデル「ねぇ、なんでひとりを選んだの?
あなたにだって、あなたを受け入れてくれる、信頼できる人がいるのに。

レナート「…信頼する者のいるがゆえだ。

アデル「どういうこと?

レナート「私は、大切な者を失う恐怖に耐えられなくなったのだ。
見てのとおり、私は常人とは異なる時間の流れで生きている。
ある者は私に奇異のまなざしを向け、拒絶し、去っていった。
受け入れてくれた者は、私よりも先に年老いて死んでいった。

アデル「…。

レナート「失っても、また新たな出会いがあるのかもしれない。
しかし、私はもうその繰り返しを続ける勇気を失ってしまった。
だから、ひとりを選んだ。

アデル「…それはそれで、根性あるわね。
まぁ、真似しようとは思わないけど。

レナート「フッ…。おまえはおもしろいな。

アデル「それはどうも。

レナート「いいだろう。おまえに私の『アーツ』を授けよう。

レナートからなにか光が出て…
アデルの中に入った


アデル「…妙な感じ。頭の中になにかを書きこまれたみたい。

レナート「どうやら、ちゃんと受け継がれたようだな。
人と違うということは、それだけで大きな壁を作る。
他人と交わっていく限り、その『違い』は幾度となくおまえを苦しめるだろう。
だが、その道を歩み続けようと思う限りは――――
後悔しないよう、迷わずに進むんだな。

アデル「ありがとう。その言葉、よ〜く覚えておくわ。

レナート「では、帰るといい。おまえの場所へ…。

テレポで送られるアデル


***

そわそわとずっと待っていたルッソ


アデル「あ〜、つかれた。

ルッソ「おっそいよ。待ちくたびれた。

アデル「今まで手加減ナシのガチンコ勝負してたのよ。
もっと気の利いたこと言えないわけ?
…っていうか、別に帰ってても全然かまわなかったわよ。

ルッソ「だーかーらーさぁ、そんなことできるわけないだろ。
アデルはオレが待ってるって信じてくれてたんだし。

アデル「――――やだ、なに、聞いてたの?

ルッソ「え、なに?

アデル「あー、いいの。なんでもない。
さ、ほら、帰りましょ。おなかすいちゃった。
なんかこってりしたもの食べにいかない? ケルブ羊のカバブとか。

ルッソ「そうだな。オレもおなかペコペコ。

山を下りていくが…


アデル「…ルッソ、なんかニヤニヤしてない?

ルッソ「べっつにー。帰れるところがあるっていいなーって思ってさ。

アデル「あんた、やっぱり聞いてた!?

ルッソ「聞こえてきたんだよ。
レナートがやったんじゃないの?

アデル「なっ…!
なに考えてんの!? あのおせっかい!!
信じらんないっ!!

ルッソ「アデルってば、なんだかんだいって、クランが大事なんだなー!

アデル「う、うるさいわねっ!
ルッソ、あんた、変なこと言いふらしたら、承知しないわよっ!!

ルッソ「へへっ!

走り去る二人を上から見守るレナート


ジョブ「エアレス」をゲット!


 
http://gattensi.web.fc2.com/ta2/index.html

inserted by FC2 system