エレガントな手紙

突然の手紙で失礼。
そちらの問題が一段落ついたとうかがいましたんで、
よろしければタルゴの森まで来ていただけませんかねぇ。

 差出人:A.M


***

→クシリ砂漠


【エレガントな加入】
いやいや、まったく。人とのつながりというのは大事ですなぁ。


***

→パブ

ルッソ、ヴァン、パンネロが何やら話している
奥へ行きシドと合流。

女の子達に囲まれているアルシド


アルシド「おっと、ようやくお出ましのようで。

ヴァン「アルシド!

ルッソ「うわっ、出たっ。

アルシド「失礼、お嬢さん方。また今度、ゆっくり語らいましょう。

アルシド、女の子達と別れてからこちらへ

アルシド「女性とは、まさに神秘ですな。
たった数ヶ月会わない間に、こうも私を惑わす美しい花となる。

パンネロ「相変わらずお上手ですね、アルシドさん。

アルシド「お上手などと…。私は真実を口にしているだけですよ。

ヴァン「で、今日はどうしたんだ? わざわざこんなところに来るなんて。

アルシド「まあ、ちょっとした気分転換ですかね。
このところ実にハードスケジュールだったもので、休むヒマもなかったんですよ。
どこぞの空賊に、なにやらやっかいな調べモノを突然頼まれたりしまして。

ヴァン「あ…。

アルシド「しかも、結果を報告しようと指定の場所へ向かうも、
待てど暮らせど姿を見せず…。
結局、会えずじまいでした。調査内容自体はまぁ、人づてで知らせましたが。

パンネロ「あの、すみませんでした。連絡できなくて…。ほら、ヴァン。

ヴァン「礼が遅れて、悪かったな。感謝してるよ。いろいろ調べてくれてさ。

アルシド「ならば、私も少しはお役に立てたワケですかね。

ヴァン「オレたち、手が空いてる時はガリークランに合流させてもらってるんだ。
おかげさまで、けっこういろんなことを教えてもらえたよ。

アルシド「ほう、それはそれは…。

ルッソ「オレたちも、ふたりが仲間になってくれてよかったと思ってる。な、シド?

シド「まぁな。

アルシド、シドの前に


アルシド「お目にかかるのは初めてですな。アルシド・マルガラスと申します。

シド「シドだ。あんたのことはルッソから聞いてる。

アルシド「あなた方とヴァンたちが、いい関係を築いているようでなによりです。
私も、双方を引き合わせるために奮闘したかいがありましたよ。

ヴァン「…奮闘した?

アルシド「いやいや、礼にはおよびません。私はただ頼まれたことをやっただけですから。

ルッソ「あ、う、うん…。

アルシド「あぁ、お気になさらず!
しかし、どうしても私のためになにかしたいとおっしゃられるのなら、
私の他愛ない悩みに少しばかり耳をかたむけてはいただけませんかね。

ルッソ「…。

アルシド「お恥ずかしい話ですが、身辺が少々ゴタゴタしてまして、
このままいきますと、それはそれは厄介なことになりそうなんですよ。
なので、しばしの間身を隠そうかと思うのですが、なかなかいい場所が見つからない。

ヴァン「まさか…。

アルシドと秘書、ルッソの前へ


アルシド「もしよろしければ、そちらのクランにご厄介になれませんかねぇ?

ルッソ「えっ…。

ルッソ、後ずさり


ルッソ「えーーーーーーっ!? えっと、ちょっ…その…、クランに入るって、シド…。

シド「あいにく、ウチのクランに賓客をもてなす用意はないぜ?

アルシドと秘書、シドの前へ

アルシド「ご心配には及びませんよ。
ただ客としてのうのうと過ごすつもりはありませんので。
必要とあれば、得意の銃さばきをいつでもご披露いたしましょう。

シド「ヘタなことしてケガでもされたら、困るンじゃねえかと思ってな。

アルシド「まぁ、死ななければ大丈夫でしょう。
こちらのクランはジャッジつきのようですし。

シド「…わかったよ。もうゴタゴタでもなンでも、ドンと受け止めようじゃねぇか。

ルッソ「シド!?

ヴァン「あ〜あ、OKしちゃったよ。大丈夫か? アルシドだぞ?

パンネロ「でも…シドさん、アルシドさんのこと、わかってるみたいだし…。

アルシド、ルッソの前に立つ


アルシド「いやあ、ありがたい。心のつかえがとれましたよ。

パンネロ「アルシドさん、彼女は?

アルシド「一緒にいるとさすがに目立ちますんでね。

秘書、アルシドにおじぎをして去る


アルシド「久々ですよ、ひとりで行動するのは。実に楽しみですなぁ。

シド「いやいや、まさかマルガラス家のご子息とお近づきになれるとはねぇ。

ルッソ「なぁ、アデルも言ってたけど、マルガラス家って?

シド「ロザリア帝国っていう、東のどでかい国を治める一族さ。
わかりやすく言や、王家だな。

ルッソ「…へ? 王家?

ルッソ、アルシドを見て


ルッソ「あいつが? 王子様とかなの!? うわ、信じらんない!!

アルシド「ごまんといるうちのひとりですよ。

ルッソ「そっか…、ただのキザ男じゃなかったんだ…。
オレ、なんか見る目変わったかも。

アルシド「ああ、どうぞ遠慮などせず、大いに見直してください。

ルッソ「…。

アルシド「では改めて、みなさん。よろしくお願いしますよ。

 
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