おきたくないんです

ボク、朝に弱くて学校はいつも遅刻でした。
とある薬のおかげで寝坊を克服しましたが、
本当は…おきたくないんです。
「プリムドリンク」で心地よいまどろみを取り戻したいので、
だれか湿地の魔女に合成をお願いしてくれませんか。本気です!
材料はあまい果実とあまい粘液です。

 ふまじめな学生 グルドラン


***

→トラメディノ湿原


【おきたくないんです】
あらゆる呪術に通じた魔女がいるらしい。ただし、かなりの気分屋という話だ…。


***


湿地の魔女「そろそろたずねてくると思ってたよ。
ほしいのは…「プリムドリンク」かい?

ルッソ「はい、そうです。
前に作ってもらった目を覚ます薬…、どうも効きすぎたみたいで…。

湿地の魔女「そりゃそうだろうよ。「モルボルドリンク」は死人だって目を覚ます。
半可通が手を出せる薬じゃあないんだ。

ルッソ「(…もしかして、こうなることが最初からわかっていた…?)

あまい果実を失った。
あまい粘液を失った。


湿地の魔女「おまえは依頼をこなした。それでいいんだよ。
以来は契約だからね。
まぁ、今回も依頼人の願いはかなうよ。必ずね。
けど、もっとこう、暗くメツッとした注文はこないもんかね…。

ツボで薬を合成をする魔女


湿地の魔女「ほら、できたよ。持っておゆき。

うなずくルッソ


透明な粘液をゲット!

ルッソ「あ、ありがとう!えっと、その、お代は…?

湿地の魔女「また言わせるのかい? もの覚えのわるいヤツはキライなんだけどね…。

首を左右に振るルッソ

ルッソ「お言葉に甘えます。ありがとう!

***

→フロージスの町


【おきたくないんです】
毎朝きちんとおきる生活とおさらばしたい学生に、プリムドリンクを届けよう。


***


グルドラン「これがウワサに聞くプリムドリンクですか!…あま〜いにおいだなぁ。
まるで朝のまどろみをあらわしているようですね。

ルッソ「起きられなかったら、こづかいナシにされるって言ってなかった?

グルドラン「ボクには、おこづかいより朝のぼんやりとしたまどろみが必要だと気づいたんです。
あの至福の時をすごせない人生なんて、やってられません!

透明な粘液を失った。


グルドラン「でも、勉強はちゃんとして、母さんにもわかってもらえるようがんばるつもりですよ。
とはいえ、薬が手に入ったし、まずは帰って一寝むりしますね。ありがとうございました!

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