手配書No.3

!!  退 治 要 請 !! 
呼び名:ギルムント
■ニーズホッグの変種か? 
■アルダナ山のふもとにいり
■凶悪かつ凶暴、非常に危険! 
腕に自信のない者は近寄らないこと! 

ユトランド治安維持局

***


→アルダナ山


【手配書No.3】
呼び名:ギルムント
特徴:ニーズホッグの変種と思われる


***


ルッソ「うわ、すっごい霧だな。

アデル「これ、ただの霧じゃなくて、濃いミストよ…。う〜…気持ち悪い…。

ルッソ「ミスト? 

アデル「なによ、そんなことも知らないの? 
ミストってのは魔法の元となるモノよ。
世界のあらゆるものに含まれてるの。もちろん、空気にも。
ふつうはそんなに濃いものじゃないけど、場所によっては…。

ルッソ「大丈夫か? 

アデル「っていうか、あんたよく平気ね…。
あたし別に、ミストに敏感なワケじゃないけど、さすがにこう濃いと…。

ルッソ「シッ!  奥になにかいる! 

雄叫びをあげるギルムント


ルッソ「なんだ、あのモンスター!? そこらにいるヤツと、感じがぜんぜんちがう! 

アデル「ミストのせいだわ。濃すぎるミストは生き物に影響を与えるの。

雄叫びをあげるギルムント

ルッソ「…おっそろしく強そうだな、はは。

アデル「帰るなら今のうちじゃない? 

ルッソ「だ、誰が帰るもんかよっ! 

うなづくアデル


ルッソ「シドがいないと心細いけど…。
そんなこと、言ってられないよな! 

勝利条件 賞金首ギルムント討伐! 
ロウの宣言 炎属性禁止


エンゲージスタート! 

→すべての敵を倒した

ルッソ「やった…んだよ、な…。ハァ…よかった…。

エンゲージクリア! 

***

アデル「ミストの影響っ変わった素材ができてたりしないもんかしら? 

? ? 「そのモンスターから離れなさい。

なにものかが山から降りてきた


ラザフォード「じきにミストの気泡が破裂する。

ギルムントから離れるルッソとアデル

破裂するギルムント


ルッソ「うわ…危なかったな。

ラザフォードと向き合う二人


アデル「ありがとう、教えてくれて。

ラザフォード「私の方こそ、礼を言おう。
そのモンスターが現れて以来、山のミストが濃くなって困っていた。

ルッソ「おじいさん、この近くに住んでるんですか? 
ラザフォードっていう魔導師のこと、なにか知りませんか? 
オレ、その人をさがしにきたんです。どうしても会いたくて…。

ラザフォード「魔導師ラザフォード…。その名を聞いたのははたして何年ぶりだろうな。
しかも、きみのような子供から聞こうとは、まったく思いもせなんだ。

ルッソ「知ってるんですか!  どこにいるのか、教えてください! 

ラザフォード「きみの目の前にいる。

ルッソ「えっ!? 

ラザフォード「私が、ラザフォードだ。

***


→ラザフォードの家


ラザフォード「…ルッソといったね。事情はわかった。手帳を返そう。

手帳を渡されるルッソ


ラザフォード「まず最初に言っておく。きみが元の世界へ帰ることは可能だろう。
そして、そのために必要なのは…。
きみが予想していたように、その手帳だ。
手帳に書かれていることがらが、とても重要なのだよ。

ルッソ「書かれていることって、オレの身に起きたことばっかで…。
ほとんど日記みたいなものです。

ラザフォード「そこが大切なところだ。
日記とはつまり、きみという人間についての記録、
大げさに言えばきみの生きた証だからね。
生きつづる言葉には、強い力が宿る。
そして、その量が多ければ多いほど、力は強さを増していく。

ルッソ「この手帳は、オレの行動を通じて力をためていってる…? 

ラザフォード「そういうことだ。
手帳の空白が埋まれば、この手帳の持つ本来の魔法の力が解放される。
その力を使えば、きみは元の世界へと帰ることができるはずだ。

ルッソ「手帳を埋めるって、つまり、とにかく見たり、聞いたり、
いろいろすればいいんですか? 

ラザフォード「カンタンに言えば、そういうことになるな。

ルッソ「…よかった。帰るための方法がそれで。オレにぴったりだ。
オレ、元の世界へ帰らなきゃって思ってても、
ここでいろんなことしたいって気持ちもすっごくあって、
なんか頭がぐちゃぐちゃし始めてたんです。
けど、帰るためにこの世界での冒険が必要だっていうなら、
よけいなこと考えなくていいや。
オレ、手帳がいっぱいになるまで、できるだけ楽しめばいいんだ。

うなづくラザフォード


ルッソ「ありがとう、ラザフォードさん。帰る方法を教えてくれて。

ラザフォード「つづられた言葉は、手帳だけでなくきみ自身にも力を与えてくれるだろう。
よい旅をしなさい。

うなづくルッソ


ルッソ「お世話になりました。オレ、行きます。
さようなら! 

ラザフォードの家からでていくルッソ


アデル「あいつが異世界の人ねぇ。人は見かけによらないなァ。

ラザフォードの家からでていこうとするアデル

ラザフォード「きみはどうだ?  『優れし者』よ。

アデル「たしかに、あたしはすっごくよくできた女の子だけどね。

ルッソ「アデル、なにしてんだよ!  早くグラスの町に帰ろうぜ! 
シドが待ってるんだからさ! 

アデル「今行くわよ! 

かぶりをふるアデル

アデル「あーあ、急に元気になっちゃって。
じゃあ、そんなワケだから。さよなら、大魔導師さん。

家をでていくアデル



日記に一行追加


***


→グラスの町


シド「そうか…。
あの手帳を埋めていけば、元の世界に帰れるのか。
オレがおまえをクランに誘ったのは、いろンな意味で正解だったってことだな。

ルッソ「へへっ、そうだね。
さぁて、なにやろうかなぁ? 
行ったことない場所もまだたくさんあるし、おもしろそうなクエストもあるし…。

アデル「オークションやったら? 
クエストやるにも、あちこち行くにも、
エリアをおさえておいた方がなにかと便利なんじゃない? 

ルッソ「オークション? 

シド「ああ、オークションってのはな、クラン同士でエリアの利権を競り合うことだ。

アデル「利権を持ってるとね、パブでのクエスト情報料が安くなったり、
エリアの特産品を手に入れられたり、いろんな特典がえられるの。

ルッソ「へぇ!  いいことずくめじゃんか。
それに、クラン同士の競り合いってのも、なんかおもしろそう。

シド「じゃあ、やってみりゃあい。
オレは今まで興味がなかったが、クランにとっても悪い話じゃねぇしな。

アデル「決まりね! 
オークションでものを言うのはクランポイントよ。
クエストを成功させるともらえるあれ。
そういえば…、ポイント集めにちょうどいいクエストがあったわね。森でのボム退治。
ほら、ぐずぐずしてないでさっさと行きましょ! 

先に行ってしまうアデル


シド「なンかあいつ、やけにはりきってンなぁ。
ほら、おまえも行けよ。
オレはまだしばらく身動き取れねぇが、ンなこと気にしねぇで好きなようにやりゃあいい。

ルッソ「…シドはさ、どうしてオレのこと助けてくれるの? 

シド「なンだ、急に。

ルッソ「いや、まぁ、その…。

シド「必要だと思ったからさ。

ルッソ「え? 

シド「オレはおまえがキライじゃねぇ。わりと気が合うと思ってる。初めて会った時からな。
そのおまえが助けてほしいと手を差し出してたから、
オレはできることをやってやろうと思っただけだ。
そンな大層なことでもねぇよ。

ルッソ「いい人だな、シドって。

シド「今さらなに言ってンだ。

ルッソ「へへっ。
ありがとう、シド。

シド「礼はいいから、早く行きな。小娘がギャアギャアさわぎ出すぜ。

ルッソ「じゃあ、行ってくる! 

 
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